28日目
F2L
D型adF2L(DSF)
今回はソルブ中に、adF2Lの中でもDを使うパターンに出会ったので、それについて研究します。
adF2Lとはようするに普通に解くとものすごい時間がかかるF2Lのことです。
BR空き…D’ : R’UR
RF空き…D2 : U2 RUR’
FL空き…D : U L’U2 L
(備忘メモ)
[a:b,c] = a b c b’ c’ a’
a:b = a b a’
また余談ですが、この画像の白青橙のようにコーナーのみ、エッジのみスロットインしている場合は、早い段階でD型adF2Lを用いた方が効率がいいです。
具体的には、
- 空きスロットの位置を確認
- D面セットアップ
- 3手、4手でエッジをスロットイン
- D面を逆セットアップ
この流れで行います。最後まで残ってしまうと、最短でも8手かかってしまいますが、空きスロットを使えば最短5手でスロットインできます。
エッジ埋没回避方法
エッジ埋没とはこの画像のような状態のことで、ZZ method特有の悪ツモです。
白赤がFLにめり込んでいます。この状態ではせっかく赤緑などでF2Lペアを見つけても非常に時間がかかるはずです。
赤白エッジ以外にも、赤緑、赤青もエッジ埋没と言いますが、ドネイトしてもしなくても入ってしまう場合は基本白エッジを優先します。
具体的な解決策を優先度の高い順に記していきます。
埋没の回避
埋没が予測できればできるだけスロットインする前に逃がしたほうがよいですが、さすがに数が多すぎて全て予測はできません。
ただし、ドネイトするかどうかの判断基準は、この埋没が発生するかどうかなので、もし白エッジが入りそうだなと思ったらしない方が得策です。
青橙スロットの優先
青橙のペアを優先的に探してスロットインします。これが最も得策かもしれません。青橙がへんなハマり方をしている場合はD型adF2Lでなんとかし、以下のパターンが先に見つかった場合のみ諦めます。
対応するコーナーを探す
上画像の場合は白赤エッジなので、白青赤コーナーを探し、抜き手順でペアを作ります。ただし、抜き手順の過程でまた新たに埋没する可能性があるので、運ゲーになります。
一応の埋没回避方法としては、抜き手順を行う前に、赤青エッジを最短手順になる位置にあらかじめ置いておくと埋没回避&楽に合体できます。ただし、それ以外の緑赤エッジが埋没したりするので結局そのあとも運ゲーになります。
以下に最短抜き手順の一覧を作りました。手順は自明なので省略します。
★コーナー白上
左221
(白が見づらい)
右221
★コーナー緑上
左221
右221
これはもうテンプレとして覚えるしかないので、そのうち適当に名前をつけます。エッジを最短手順になる場所に先に置いておくことも何か呼び名が欲しいです。
基本は埋まってるところのF2Lを揃えて追い出した方が効率がいいのであまり使う機会はないかもしれませんが、「エッジがどこにあれば最短で221ブロックが作れるか」を覚える最初のステップとしても有効だと思います。先置きは抽象的でパターンが膨大であり、Xcross的な工程化できない難しさを内包しているように感じるためです。