49日目*ゴリラキャンセルとUslotF2L
回しやすい手順とは
最近やたらと「最短手順は…」などと言っていますが、最短手順が最速であるということはありません。
では、最速の手順とは何かというと、そこに「回しやすさ」が絡んでくるということです。
手順の回しやすさは人の嗜好によるので、どうこう言えるものではありません…が、「これは論理的に早くなるだろう」という回しやすさの考え方はいくつかあります。
たとえば、「手順開始前に手を離す手順は避けるべき」と考えることです。
「RU R' 」や「F」をしようと思った時、最初に右手を R'方向に持ち替える動きが完全に無駄であると考えるわけです。
私はその考え方信者なので、そうした大胆な持ち替えを必要とする手順を極力避けています。
この、「最初に右手を R'方向に持ち替える動き」は手の動きが強そうなのでゴリラと言っています。
それを使わない思想のことはゴリラキャンセルでいいでしょう。
私は過激派なので、ゴリラ含有手順は「0.5手加算されている」くらいの認識を持っています。
しかし実際のところ、どの程度ロスをするのかは分かりません。そんなものは0秒と考えて回しやすい手順を回す選択を取る場合もあります。場合によるとしか言えないのが現状です。
UslotF2L
その名の通りUスロットにF2Lをぶち込む場合の処理の仕方をまとめます。
さて、CFOPにおいて「Uスロットが空いている」というのは、少し意味不明な状態だと思います。U面にF2Lスロットなんてねぇよと思ってしまいますが、あります。
ZZmethodでは、先にF面スロットを揃えたら、大抵の場合は「R' 」「L 」をして判断領域を広げる方法をとります。その状態では、空きスロットがU面常時露出していることになり、それが「Uスロット」です。
ではなぜいきなりそんなものを研究しようかというと、「判断に時間がかかる」からです。そうなる理由は、普通のF2Lと同様の手順ではスロットインできないことが原因でしょう。
総パターン数は、適当に考えたところ、「コーナー埋没パターン3種」「エッジ埋没パターン3種」「両埋没パターン3種」「空中パターン12種」の21種になります。基本F2Lの半分の数と同じでした。
とりわけ、空中パターンが非常に難しいのでそこを重点的に載せます。
今日は白が上を向いてるパターンのみ最適化します。
自明なパターン、対面のスロットが空いてる場合は考慮していません。
F2L-M
R U R' U R U2 …
R U R' U R U' …
どちらもU'かU2 の違いがあるだけで9手です。
残りの2箇所は、どちらか近い方にセットアップしましょう。
F2L-N
R…
手前が揃ってるSuneと同じ手順+U2 R で揃います。
どちらも手数は同じなので、これ以外は近い方にセットアップします。
F2L-U
全部これでいいと思います(適当)
F2L-V
基本はコーナーを奥にセットアップして普通に揃えます。例外は以下です。
赤緑 R U2 …
UとVの判断が難しいですね。
どちらも「赤緑(EE)をFUに置く」と考えればすぐに判断できると思います。